人間ドック

血圧脈波（血管年齢）
血管の硬さや詰まりを評価し、血管年齢を算出します。

腹部超音波(エコー)
肝臓、胆のう、脾臓、膵臓、腎臓などを観察します。基本コースに組み込まれています。ただし、腸内ガスなどの影響で見えない部位もあります。

便潜血(2回法）
消化管出血の有無がわかります。胃など上部消化管の微量の出血はわからないことも多いので、上部の検査も併用することをお勧めします。痔出血でも陽性になるなど、陽性でも必ずしも消化管出血があるとは限りませんが、陽性であれば、大腸の検査をお勧めします。

血液基本
[末梢血液一般]
白血球　赤血球　ヘモグロビン　ヘマトクリット　血小板など
[血中脂質]
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪
[肝、胆、膵機能]
総蛋白、アルブミン、GOT、GPT、γ-GTP、総ビリルビン、ALP、LD(LDH）
[腎機能]
クレアチニン、尿素窒素、尿酸
[糖尿病]
血糖、HbA1c

眼底検査
眼底写真を撮って眼科医が判定します。細動脈硬化の評価が主目的ですが、糖尿病性網膜症、緑内障やほかの眼の疾患が見つかることもあります。

頭部MRI/MRA
～無症候性脳梗塞や脳動脈瘤のチェックに
専門医が読影し、脳梗塞、脳動脈瘤のほか、脳萎縮の有無などもわかります。
※MRAは脳内血管を描出して脳動脈瘤の有無を調べる検査です。
※人工骨頭・ペースメーカーなど、体に金属の入っている方は原則として受けられません。また、刺青などが傷んだり、熱くなったりすることがあります。カラーコンタクトレンズや湿布ははずしていただきます。検査前に問診を記入していただいた結果によっては、検査が受けられないことがあります。最近の手術では、MRIの可能な金属を使っていることもありますので、手術などで体に金属の入っている方は、あらかじめ、手術担当医にご確認いただければ、より確実です。

甲状腺超音波（エコー）
甲状腺腫瘍が心配な方に。

胸部CT
～喫煙歴のある方にぜひ！
肺がんの早期発見はレントゲンでは不十分と言われています。

喀痰細胞診
～痰の出る方で、喫煙歴のある方に
痰の中の細胞を調べて肺がんなどの細胞を調べます。

肺機能検査
～喫煙歴や結核の病歴のある方に
呼吸機能（肺活量など）を調べます。肺気腫や肺結核後遺症、喘息で低下します。

乳腺超音波(エコー)
30－50歳の女性の乳がんの早期発見に。

マンモグラフィ
40歳以上の女性の乳がんの早期発見に。

心臓超音波(エコー)
心臓の動きや、弁膜症の有無、壁の厚さなどを観察します。

頸動脈超音波(エコー)
〜男性50歳以上、女性60歳以上、あるいは動脈硬化のリスク（喫煙、脂質異常、糖尿病、高血圧など）のある方に
体に負担のない超音波で動脈硬化をビジュアルに観察できるため、広く動脈硬化の進行度を見るために行われています。この検査で異常があれば、動脈硬化性疾患の治療の必要性がより高まります。進んだ動脈硬化があれば、他の血管、特に心臓の血管（冠動脈）の検査も検討したほうがよいと思われます。

上部消化管内視鏡（胃カメラ）
～他の機会に胃の検査を受けていないすべての方に
いずれも食道、胃、十二指腸を観察します。当院では経口より楽な経鼻カメラを基本としていますが、お申し出があれば口からのカメラも可能です。（もしも病変があって精密検査（生検）を施行した場合は追加料金が必要となります。）

腹部CT
～腹部臓器の腫瘍などの検索に
腹部超音波では見えない部分も検査できます。
肝臓〜骨盤内の高さまで撮影します。（ドックでは造影剤を用いません。）
病院で腹部CT検査を受けた場合は、内臓脂肪測定結果も報告します。

下腹部MRI
〜前立腺がん　卵巣がん　子宮がんの検索に
生理のある年齢の女性では、放射線被曝がないメリットの一方で、卵巣のう胞の判定が困難で再検査や経過観察が必要になる率が高いため、ドックとしての利用は推奨していません。

肝炎ウイルス（血液：HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体）
〜肝臓がんが心配な方に
将来、肝硬変や肝臓がんを起こす可能性のあるB型肝炎＆C型肝炎ウイルスの有無を調べます。通常の生活では、一度調べれば十分です。

腫瘍マーカー(男性PSAのみ)
PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーとして有用性が高いです。

腫瘍マーカー6種セット
男性 (PSA CEA CA19-9 AFP CYFRA ProGRP)
女性 (CA125 CEA CA19-9 AFP CYFRA ProGRP)
腫瘍マーカーは補助手段であり、陰性でもがんを否定することはできません。また、がんがなくても陽性となることがあります。しかしながら簡便なため、ご要望の多い検査です。腫瘍マーカーは20種類以上が知られていますが、代表的なもの、比較的がんの早期診断に役立つものをセットにしました。
[PSA]
前立腺がん
[CA125]
卵巣がん
[CEA]
胃がん 大腸がんなど
[CA19-9]
すい臓がん 胆道がん 卵巣がんなど
[AFP]
肝臓がん
[CYFRA]
肺の非小細胞がん
[ProGRP]
肺の小細胞がん

甲状腺機能
（血液：TSH　FT3　FT４　サイログロブリン）
〜バセドウ病、橋本病など、甲状腺機能異常が心配な方に

ピロリ菌抗体
～胃がんが気になる方に
胃がん、胃潰瘍などの原因となるピロリ菌の有無を血液検査で調べます。
これだけで感染の有無を確定することはできませんが、簡便な検査なので検診でよく行われます。
ただし、ピロリ菌除菌後の判定には不向きです。また、偽陰性もありますので、ピロリ抗体が陰性でも、胃カメラでピロリ菌の存在が疑われるときなどには、複数の検査でピロリ菌を調べることが推奨されています。

リウマチ検査
（血液：リウマチ因子　抗CCP抗体　CRP）
～リウマチが心配な方に

骨密度
〜閉経以降の女性に特にお勧めします。
骨粗鬆症の検査です。