渡辺 修院長にインタビュー
高齢化社会に伴い、完治の難しい慢性病を同時にいくつも抱える患者さんが増えてきています。これに対応するには、個別の臓器ごとではなく、総合的に患者さんを診る医療の視点が不可欠になってきます。
最先端技術の提供を期待されている大学病院や大きな総合病院では専門分科が進み、難病の克服に大きな成果をあげています。喜ばしいことですが、反面、細分化が進むほど、総合的な医療ニーズに応えるのは難しくなっていきます。
これからは、複数の慢性疾患を抱える高齢者にきめ細かい総合的な医療を提供することがとても重要になってくるでしょう。三和病院の存在意義の一つはまさにそこにあると思っています。
三和病院のもうひとつの柱である乳腺外科は私の専門分野です。
乳癌手術件数は千葉県でもトップ3に入る数で、50床の小さな病院ががんセンターと肩を並べる実績があることに驚かれるかもしれません。
私たち乳腺外科医の技術進化ももちろんですが、周りのスタッフがみな気持ちをひとつにして抜群のチームワークで患者さんを支えてくれています。そのためか患者さんの半数近くがいわゆる“口コミ”で来てくれているのです。そうした沢山の信頼を裏切らないよう、慢心せず、常に初心を忘れずに患者さんに接していきたいと思っています。このことが三和病院乳腺外科の発展につながると信じています。
後進に医療技術を伝えることも私の重要な役割だと思っています。できる限り現役で手術はしたいですが、院長だからって80歳になってもしていいのかといったら、それは違うでしょう(笑)。
私はこれまでも自分の持っている技術は後輩にすべて伝授してきましたし、今の三和病院乳腺外科医は皆私と同じ手術ができるまでになっています。
今、三和病院では、乳腺外科医を募集していますが、患者さんに優しい医師が来てくれれば、惜しみなくどしどし指導して行くつもりです。
来たれ、未来の日本一の乳腺外科医!