八柱の地域医療の病院として。
安心と安全に信頼を添え、患者さんとご家族のための医療を提供します。
八柱三和クリニック 院長
斉藤 丈夫
理事長ご挨拶
三和病院の開院まで私たちにとっても大変な道のりでしたが、それ以上に患者さんをずいぶん長い間待たせてしまったというのが実感です。クリニックしか基盤がないところから病床認可を得ることが最初のハードルでしたが、患者さんが集めてくれた22,000筆の署名が大きな力になりました。地域の皆様の支援の力でできた病院です。
三和病院は50床です。近隣には立派な総合病院がありますが、私たちは自分たちのできることで医療に貢献したいと思います。患者さん一人一人を全人的に診る医療ができるように努力したいと思います。
三和病院の院長は乳腺外科の渡辺修が就任します。彼は女子医大の乳腺外科のエースでしたが、すでに出来上がっていた看板を捨てて新八柱台病院に来て、乳腺外科のチームをつくりあげました。日本一の病院を目指そうとよく語り合ったものです。私たちが診療の基盤を失った時は、乳腺の手術は新松戸中央病院で行なわれました。内科の渡辺聡枝、鈴木明子も含めて、みなバラバラになっても仕方がなかった状況でした。それでもやり残したことがあるという思いは皆同じで、団結してこの地で診療を続けました。
駅前の八柱三和クリニックでは内科の診療を続けます。私はクリニックで午前に外来を行い、午後は三和病院に向かうという日が多くなると思います。三和病院までは歩いて10分くらいで、めったに太陽に当たらない私にとってはちょうどよい運動になるかもしれませんが、患者さんにとっては負担になる距離かもしれません。近くに駐車場を確保しました。送迎バスも運行します。
信頼される病院を育て、支援していただいた皆さんに恩返しができるように頑張りたいと思います。
八柱三和病院 院長
渡辺 修
院長ご挨拶
新八柱台病院のような病院をこの地域にもう一度作ろうと決意してから6年。
私たちの医療の原点は新八柱台病院でした。
新八柱台病院が閉院となったのは2008年でした。私たちにとっても晴天の霹靂でしたが、地域の皆さんにとっても衝撃的な出来事だったに違いありません。安心して入院できる地域密着型の119床の病院が無くなってしまったわけですから。
2008年9月に現理事長の斎藤丈夫、八柱三和クリニック副院長の渡辺聡枝らとともに病院再興を目指して別の法人へ移籍しました。そこでまたさらなる挫折を味わい、独立へ向けた活動、新たな道を目指しての葛藤、八柱三和クリニック開業、そして病院建設と、疾風怒濤の6年間でした。
新八柱台病院を去ってから斉藤丈夫先生はじめ、スタッフと病院再興を目指して別の法人へ移籍しました。そこでまたさらなる挫折を味わい、独立へ向けた活動、新たな道を目指しての葛藤、八柱三和クリニック開業、そして病院建設と、疾風怒濤の6年間でした。
私たちには大口スポンサーがついているわけでもなく、大組織の後ろ盾があるわけでもありませんが、有難いことに大勢の患者さんがついてくれています。私たちが異動する所に内科の患者さんも乳腺や外科の患者さんも通院していただきましたし、病床申請も1度は却下されたものの2度目は患者さんたちが集めてくれた2万2千名もの署名が大きな後押しとなって、2012年3月に50床が認可されました。私たちは患者さんに支えられているのです。幸い、三和病院には志高く、私たちが実践している全人的医療に共感して素晴らしい人材が集まってきてくれています。
開院してすでに2022年8月で8年となります。器だけだった三和病院が、次第に人材が育ち、組織が充実し、中身も立派な病院らしくなったと自負しております。
三和病院は乳腺外科という専門に特化した部門と地域医療を担う内科部門の大きな2本の柱が特徴で、今後も「患者さん」「スタッフ」「地域」三つの和を大切にしながら三和病院を発展させていきたいと思っています。